21世紀土地改良区創造運動って?
農業者以外の人たちにも土地改良区の役割などをPRしていく運動です。
全国の土地改良区で活動しています。
『土地改良区』は、これまで農業用水路等土地改良施設の維持管理や水田への農業用水の配水など、農業、農村地域の発展のために努めてまいりました。
これら土地改良区が果たしてきた役割、機能を改めて見直すとともに、農業生産だけではない地域用水や自然環境等の多面的機能の確保など、地域とともに新たな役割に対し、土地改良区が積極的に取り組み活動していく運動です。
- 先ずは土地改良区を知ってもらう
- 土地改良区の役割はもとより土地改良区という名前(組織)さえも、農業関係に携わっていなければわからないもの。近所の川や水路は毎日のように目にしているものの、そこに流れる水が人に手によって日々調整されているなんて想像もしないことでしょう。
実際には身近である土地改良区の存在・役割を地域へPRし、まずは地域のみなさんに土地改良区の役割を知ってもらわなければなりません。 - 愛称は「水土里ネット」
- 創造運動の一環として、土地改良区の愛称が「水土里ネット」になりました。
また、『水土里』(みどり=緑、グリーン)には”自然”や”環境への影響を少なくする”意味があることから、豊かな自然環境や美しい景観を意味し、おいしい水、きれいな空気など清廉なイメージを表しています。 - 水土里ネットとは
- 土地改良区は、全国の40万kmに及ぶ水路などのネットワークによって、農村の健全な水循環を形成し農地を潤すことにより、安全で安心な『食』と『農』の基礎づくりを担うとともに、国民共有の財産である美しい農村の基礎ともなっている。
人、物、情報のつながりにより、農業者だけでなく、地域住民との連携(ネットワーク)して、共生、対流を促進する。
農村で発生する有機性資源(集落排水汚泥等)の農地への還元など、廃棄物のリサイクルで循環型社会の構築に取り組む。
創造運動の取り組み
- 田んぼの学校
- 小学生を対象とした水土里ネット(土地改良区)についての学習と田植え・稲刈り体験
子どもたちに土地改良区の役割やお米について学んでもらい、改めて地域の自然や水の大切さ、お米を作ることの苦労を体で感じてもらうことで、将来を担う子どもたちに食糧や環境に興味を持ってもらうことを目標に活動しています。
- 施設の見学
- 小学生を対象に水利施設の見学を受け入れています。
水はどうやって流れてくるのか、また捨てられたゴミはどうなるのかなど、施設の仕組みを学んでもらうことで、水路の大切さや危険な面を知り、施設を身近に感じて大切に守っていくことと、事故を未然に防ぐことを目標に活動しています。 - 「ふるさとの田んぼと水」子ども絵画展
- 全国水土里ネット(全国土地改良事業団体連合会)及び都道府県水土里ネット(都道府県土地改良事業団体連合会)が毎年開催しております『ふるさとの田んぼと水』子ども絵画展へ地元の小学校の協力をいただき、作品の募集をしています。
《2004年応募作品》
子どもたちの視点から見る田んぼや水はとても個性豊かでいつも感心させられます。学校関係者のみなさんの協力もあり、年々応募数も増えております。少しずつでも子どもたちが自然を観察し、感じたものを表現する時間を作っていってもらいたいと思います。